インビザライン(マウスピース型矯正治療)
インビザラインとは、オーダーメイドで製作する薄い透明なマウスピース型の矯正装置です。
1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社によって開発され、テレビ広告などを通じて世界の主要各国にて販売されており、これまでに全世界で400万人を超える患者が治療を受けています(2016年9月末現在)。日本では、2006年に販売が開始されました。
現在は、複数の会社で開発が行われており、製造の工程や治療方法が多少異なりますが、2週間~1ヶ月程の一定期間ごとに、アライナーと呼ばれるマウスピースを調整して交換していきます。
一日の装着時間は、18~22時間ほどです。
インビザラインのメリット
- 1.透明で目立たない
- 透明なマウスピース型の装置なので、笑ったときに着けていることがわかりません。
従来のワイヤー型の矯正装置のように笑ったときに装置が見えたり、食事のときに食べかすが装置に詰まるといった、マイナスなイメージがないため、見た目を気にすることなく、歯並びを整えることができます。
- 2.0.5mmの厚さで喋るときも
邪魔にならない - 多くの方が想像するマウスピースとは違い、厚さが0.5mmと薄く作られていますので、喋るときに違和感が感じにくくなっています。
- 3.通院回数が少ない
- 通常のマウスピース矯正とは違い、歯が整っていく過程を専用のコンピューターでシミュレーションして、その過程にあった形のマウスピースを一度に制作するので、通院回数を2ヶ月に1回に抑えることが可能です。
- 4.自由に取り外し可能
- 従来のワイヤー型の矯正装置と違い、自由に取り外しが可能なので、食事中の煩わしさがありません。また、金属製のワイヤーやブラケットを装着しないので、緊急を要する装置の脱落の心配もありません。
- 5.金属アレルギーの
心配がない - インビザラインは薄いプラスチックで作られているので、これまで金属アレルギーで矯正ができなかった方々にもおすすめです。
- 6.口腔内を健康な
状態に保てる - 取り外しが可能なため、普段通りのブラッシングが可能です。ワイヤーやブラケットを装着する矯正方法と違い、磨き残しやブラッシングで困ることがありません。
- 7.ホワイトニングと
一緒に行うことができる - 一般的にホームホワイトニングは、薬剤を塗ったマウスピースを装着することで、ご自宅で歯を白くすることができる方法です。インビザラインは同様にマウスピースを使う矯正方法ですので、ホワイトニングをしながら歯並びを整えることが可能です。
インビザラインのデメリット
- 1.装着時間を守らないと
効果が出にくい - 1日の決められた時間を装着しない場合、治療時間が長引くとともに予定しない歯の動きによってマウスピースの作り直しが必要になった際には、さらに治療期間が長引くことがあります。
- 2.軽度~中度の
不正咬合に対応 - 抜歯が必要な場合や、開咬や過蓋咬合などの不正咬合には適応が難しい場合があります。診査・診断の際に部分矯正と組み合わせるか、違う矯正方法をおすすめする場合もあります。